ここ最近のできごと。

先週半ば、ミニチュアダックスを抱いた男性が職場にやってきました。
『身内に急に不幸があったので預かってほしいんですが』

名前をたずねると常連の子だったのですぐに了承していつ頃お迎えに来れますか?と聞くと少し困ったように、
『まだ決まらないんです』
『いつもここにこの子を連れて来てた娘いるでしょ?あの子なんです』

いつもこの子を連れて来てるのは確か私と同じくらいの年齢の女性。だからお父さんが来た時、すぐにどこの子かわからなかったんだけど・・
え?その方が亡くなったって・・?
思わず、『何でですか?だってまだ若いじゃないですか!』
と言うと、
『今朝、交通事故で・・すぐそこのホームセンター、あそこの交差点で・・トラックにひかれちゃったの』

後からお母さんが涙を拭きながらお散歩グッズを持って入ってきて、
『あの子がかわいがってた子だから・・お願いします』

この犬がまだ仔犬の頃からだから、もう8年のお付き合いになる。いつもにこにこして感じの良い娘さんが連れて来てたのに・・
『娘さん、おいくつですか?』
『38です。』

ちょうどこの前日、やはり10年来のお付き合いの猫のご家族と話をしていてふとした話から
『3年前に息子が亡くなってしまって・・』
という言葉を聞いた。この息子さんもそのお家の猫たちが職場に来るようになった10年前、まだ中学生か高校生のころによくお会いしていたので、驚いて
『どうして!?だってお若かったでしょ?』
と言ってたのでした。
『ああ、うちの息子のこと、覚えてましたか。朝、急に苦しいと言って救急車で病院に搬送されたけどもう心臓が止まってて・・・』
『おいくつでしたか?』
『24歳でした・・』

震災でたくさんの方、それも年配の方だけじゃなく、幼い子まで亡くなったニュースは見てもなんとなくあまり実感がわかなかったけれど、身近な方が自分より若く、もしくは自分と同じくらいの年齢で急に亡くなるなんて・・とてもショックでした。何より急に大切な子供をなくされたご両親の気持ちを思うと・・・。

さらにさかのぼって8月の終わり。
この頃になるとよくラジオから流れてくるフジファブリックの「若者のすべて」を聞きながら、そういえばヴォーカルの志村くんが急逝してから2年になろうとしてるんだな・・なんて思ってた。その彼も29歳の若さで亡くなったと知って、若い=明日がくるとは限らない、とぼんやり考えてたけど・・


ぴかぴかに晴れていたその日、職場の洗濯物を干しながら空を見上げてこんなに晴れた空の下で、絶望的に悲しい思いをしている人が一体どのくらいいるんだろうと思った。
明日がくるとか、朝、仕事に行くとか、ただいま〜、って家に帰るとか。それは、当たり前のことじゃないんだと改めて考えさせられた日でした。
そして、自分が死ぬことよりも、残された家族の方がずっとずっと辛いということも。


私も、明日いないかもしれない。
そう思ってとりあえずこのお休みの間、自分の部屋とエアコンの掃除をしました。
このところ毎日が同じだな〜、なんてだらけていたのかも。月並みな言葉だけれどやはり、一日一日を大切にしなきゃもったいない!ですね。