さよなら、さっちゃん。

chibineko2012-12-10


12月9日23時56分、さくらが虹の橋へと旅立ちました。

去年の12月、膵炎であることがわかり入院したり、点滴や経鼻カテーテルまで体験したさっちゃん。
その後ホメオパシーも取り入れながら、一時は嘔吐もなくなり少し体重も戻りました。でも、ちょうど父の具合が悪くなったあたりからさくらも具合が悪くなり・・10月には腎不全も発症してきました。
11月の血液検査では数値はかなり悪く、正直、私の誕生日までこの子はもたないかもしれないと思っていたのですが、その頃
旅立ったのはさくらではなく、父でした。でも、そのあたりからさくらの具合もさらに悪化して・・
ここ最近は食欲もほとんどなくなり、夜、私と一緒にベッドで寝ることはなくなっていたのですが、亡くなる数日前、何度か寝ている私の胸の上で箱座りしていたこともありました。

昨日、12月9日は夕方から仕事で外出する用事があり、午前中仕事を済ませた後、15時までお昼寝することにしていました。
さっちゃんも自分でベッドの上に飛び乗り、ずっと私の腕枕で嬉しそうに顔を擦り付けて一緒に寝ていました。その後私は職場へ行き、動物たちのお世話をしてから帰宅したのですがさくらの様子がおかしい。
ベッドの上で横になって倒れていたのです。目の動きも悪く、これは危ないかも・・と思いました。
でも、どうしても外出しなければならず、着替えを済ませ「さっちゃん、頑張れないなら無理しなくていいよ。でも、できれば待っててほしいな」とさくらの耳元で話しかけてから家を出ました。

用事が済み、母に電話すると「だいぶひどいけど、頑張ってるよ」
急いで帰宅しました。

瞳孔も広がったままで、意識もないであろう状態でしたがさくらは私を待っていてくれました。
「さっちゃん、ただいま!お姉ちゃん、帰ったよ!!」
そっと撫でているうちに瞳孔が元のサイズにもどり、寝ているような顔になったので夕食をとりました。

いつもなら私が先にお風呂に入るのですが、さっちゃんがこんな状態だったので母に先に入ってもらい、その間、私はさくらの横でウトウトしていました。
突然、ウウウウウーーー!という唸り声で目が覚め、さくらを見るとひきつけを起こしています。一度これは落ち着いたのですが、しばらくしてもう一度同じようなひきつけを起こした後、息を引き取りました。

さっちゃんが死んだら、ショックでどうなってしまうかわからない・・・。
自分ではそう思っていたのですが、実際にはずいぶん冷静に送ることができました。少し前に父を送ったばかりだったし、なによりさくらのことは本当に大切にしていたので・・

さくら(とはじめ)は私が初めて目のあかないうちから育て、自分の意志で私のもとに迎え、猫のかわいさを教えてくれた猫です。
避妊手術も、けがをした時の治療も、病気の治療も全て自分がして・・面倒くさがりでいい加減なこの私が、責任を持って最初から最期までお世話しました。本当にかわいくてかわいくて、大好きで、一度も叱ったことなどなく大切に大切にしてきたつもりです。さっちゃんはどう思っているかわからないけど・・
だから、お別れの時が来ても後悔せずに笑顔で「またね。」と言って送りだすことができたのかもしれません。

今朝、さくらをフリースのひざ掛けにくるみ、職場に連れていきました。このひざ掛けは去年、私が縫ったものでさっちゃんが入院した時もケージに敷いていました。最近はベッドに敷いて、さくらもこの上にいたりしたので落ち着くかな、と思って。
お花屋さんが開くのを待って、「私の猫のなんです。かわい〜〜い花束、作ってください!」と注文して・・最後に棺に入れました。
桜模様で桜の形の鈴がついた首輪は、そのままにしました。いつか私が虹の橋に行ったとき、一目でさくらを見分けることができるように。

きっと、さっちゃんは今も私の部屋にいると思います。
ベッドの上で目を細めながら私を見てるような気がします。だから、帰宅後もはじめだけじゃなく、さくらにも声をかけました。

さっちゃん、お父さんと一緒にいるの?
もう、だるかったり気持ち悪かったりしてないよね?ごはん、食べる?
お姉ちゃんはさくらが大好きだよ!さっちゃんはお姉ちゃんのところに来て、幸せだった?

はじめも、なんだか甘えん坊になりました。
はじりん、さっちゃんのぶんまで長生きしてね。